変電所
変電所(へんでんしょ)は、電力系統中で電気の電圧や周波数の変換(変電)を行い、各系統の接
続とその開閉を行って、電力の流れを制御する電力流通の拠点となる施設である。英語の
"(electrical) substation" の文字を取り、SSまたは、S/Sと略される。
一般電気事業者(電力会社)の発電所は多くの場合、電力消費地から離れた場所に設置される。特
に大規模水力発電所の場合はその適所が山間部となり、需要家の多い平野部とは距離がある。火力
発電は水力発電所のような地形的制約は殆どなく、都市部等、人口密集地への設置も可能ではある
が、リスク管理の観点からどの国においても人口密集地からは離れた所に設置される。
長距離の送電では電力の損失(主にジュール熱)が発生するため、より高電圧かつ低電流に変換し
て送電ロスを低下させている。また臨海部の火力発電所も発電出力が大きく大容量の送電では送電
線の発熱が問題になるため、発電所内の変電所では27.5万から50万ボルトの超高電圧へ変電(昇圧
)され送電されるが、電力の最終需要家までの送電網の途中に変電所が幾つかあり、そこでは段階
的に電圧が下げられ(降圧)、一般家庭向けには日本では100ボルトまで変圧される。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』