筋の収縮について、求心性収縮・静止性収縮・遠心性収縮をそれぞれ説明せよ.

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    【設題】筋の収縮について、求心性収縮・静止性収縮・遠心性収縮をそれぞれ説明せよ.
    <はじめに>
     筋の収縮には,求心性収縮・静止性収縮・遠心性収縮といった特性がある.理学療法の分野では,リハビリテーションの一環として対象者の日常生活の分析や訓練は欠かせない知識であり,筋力強化訓練には一般にこれらの筋の収縮様式を利用して行われている.下記にこれらの筋収縮の特性について述べる.
    <求心性収縮>
     求心性収縮は,筋の起始停止が互いに近づくようにして筋肉が収縮する状態を示す.例えば,向かいにある水の入ったコップに手を伸ばして掴む場合,肘は屈曲から伸展の方向に作用するが,その際に求心性収縮を行うのは上腕三頭筋となる.一方,水を飲むために,把持したコップを口元に近づける際は,上腕二頭筋が求心性収縮を行うことでその行為が成立する.今の例ではかなりシンプルな表現であるが,実際には,1つの関節のまわりには多数の筋群が走行し,それらの筋群の活動の程度の違いによる力関係によって関節運動が発現し,コップの位置や重さ,肩関節の角度によって働く筋の種類や収縮様式が多様に変わってくる(伊藤,2007).このことは,...

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