密度
密度(みつど)は、一般には、対象とする何かの混み合いの程度を示す語である。ただし、科学に
おいて、単に密度といえば、単位体積あたりの質量(質量の空間微分)を指すことが多い。
広義には、ある量(物理量など)が、空間(3次元)あるいは面上(2次元)・線上(1次元)に分
布していたとして、これらの空間・面・線の微小部分上に存在する当該量と、それぞれ対応する体
積・面積・長さに対する比のことを言う(それぞれ、体積密度・面密度・線密度と呼ぶ)。微小部
分は通常、単位体・単位面積・単位長さ当たりに相当する場合が多い。勿論、4次元以上の仮想的
な場合でもこの関係は成立し、密度を定義することができる。
その他の密度としては、状態密度・電荷密度・
磁束密度・電流密度・数密度など様々な量(物理量)に対応する密度が存在する(あるいは定義で
きる)。物理量以外でも人口密度・個体群密度・確率密度、などの値が様々なところで用いられて
いる。密度効果という語もある。
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