電磁波人命探査装置
電磁波人命探査装置(Person Location System、Life
detector)とは、レーダーの応用機器である。以前は高額な装置だったが、近年ではモノリシックマ
イクロ波集積回路によって集積化、モジュール化が進み、廉価になり、この技術を応用した高齢者
のベッドや浴室での見守りセンサーが開発されつつある。
マイクロ波を使った生体計測と地中レーダーという2つの技術領域が融合したものであり、一種の
ドップラーレーダーで送信機から電磁波(主にマイクロ波)を送信して反射波を受信機で受信した
時に呼吸や拍動による反射波の位相の周期的な変移(周波数変調)を検出する事により建物内や瓦礫
の下にいる生存者を探す装置である。 探知距離は20mから90mである。
この原理から生存者探索レーダーともいう。
複数の企業から販売されているが、ドイツのセレクトロニク (SIS Selectronic International Service
現Lionwings)が開発したものが有名であり、その商品名からシリウスとも通称される。
災害救助用途だけでなく各国の特殊部隊も装備している。
日本の消防が救助工作車に積載している救助資機材の中で高度救助資機材に分類されており、政令
市消防局の特別高度救助隊及び東京消防庁の消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)の標準装備
品である。 電波法令上は無線標定移動局
であり、第二級陸上特殊無線技士以上の無線従事者が操作又はその監督を行わねばならない。但し
、警察用以外で空中線電力0.1W以下の適合表示無線設備(技適マークのあるもの)であれば無線従
事者は不要である。
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