非ユークリッド幾何学
非ユークリッド幾何学(ひユークリッドきかがく、non-Euclidean
geometry)は、ユークリッド幾何学の平行線公準が成り立たないとして成立する幾何学の総称。
非ユークリッドな幾何学の公理系を満たすモデルは様々に構成されるが、計量をもつ幾何学モデル
の曲率を一つの目安としたときの両極端の場合として、至る所で負の曲率をもつ双曲幾何学と至る
所で正の曲率を持つ楕円幾何学(特に球面幾何学は楕円幾何学の代表的なモデルである)が知られ
ている。
ユークリッドの幾何学は、至る所曲率0の世界の幾何であることから、双曲・楕円に対して放物幾
何学と呼ぶことがある。平易な言葉で表現するならば、「平面上の幾何学」であるユークリッド幾
何学に対して、「曲面上の幾何学」が非ユークリッド幾何学である。
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