1848年のフランス革命
1848年のフランス革命(仏: Révolution française de
1848)は、ヨーロッパに起きた1848年の革命の波の1つで、フランスで起こった革命である。2月
に始まったことから、日本では二月革命と呼ばれることが多い。
この革命はそれまでのフランス革命や七月革命とは異なり、以前のブルジョワジー主体の市民革命
から、プロレタリアート主体の革命へと転化した。この革命には、当初から社会主義者が参加して
おり(ピエール=ジョゼフ・プルードン、ルイ=オーギュスト・ブランキなどが有名)、フランス
三色旗に混じって赤旗も振られた。
この時代の社会主義に対する期待の高まりが見て取れるが、ルイ・ブランなど社会主義者が臨時政
府の中で孤立していくと、社会主義を奉じる候補者は農民の支持を失い、翌年4月の国政選で落選
してしまった。急進派の敗北は、農民がフランス革命とナポレオン戦争を経てようやく手に入れた
土地を、社会主義者に「平等」を理由に奪われることを恐れたためである。
6月にはパリの労働者が蜂起(六月蜂起)するが、多数の犠牲者を出して失敗し、以後、革命の鎮
静化とともに反動が開始して、最終的にルイ・ナポレオンが大統領に当選する。
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