令和4年度 姫路大学憲法のレポートです。
合格済みです。
丸写しは厳禁で、あくまで参考としてご利用いただければと思います。
加えて、合格ではありましたが、近代立憲主義の特徴についての説明が少しだけ不足していたとの評価を頂いたので、そこを補強すればさらに良い評価を頂けると思います。
設問1
近代立憲主義から現代立憲主義への変容が日本国憲法においてどう現れているか具体的条文を示しながら説明してください。
近代立憲主義は、19世紀の自由主義・個人主義を基調とする政治原理のもとで、個人の競争を通じて自由と平等の調和が実現すると考えられていた。故に国家は自由国家と言う名の経済的・政治的干渉を行わない消極国家として運用されていた。しかし、20世紀になり資本主義の高度化が進むと貧富の差が広がり、憲法の保障する自由は多数の社会的・経済的弱者にとって実現性のない、矛盾のあるものになってしまった。これらの弊害を前に、より実質的な保障を求めた国民の要求により、弊害を是正し、人間の生存を確保するために国家が国民生活へと積極介入し、弱者救済の為の努力が必要不可欠なものとなった。このようにして国家は19世紀的な自由国家及び消極国家から、国民の問題に関与して行く社会国家及び積極国家・福祉国家として変化することとなった。
これらが日本国憲法においてどのように現れているかは、社会権の保障で知ることができる。社会権は前記にある弱者救済のために登場した権利で、現代の平等思想であり、国家による自由...