香料
香料(こうりょう、flavor)は、食品に香りと味の一部を付与する食品添加物(フレーバー)と、
食品以外のものに香りを付けるフレグランス(香粧品香料)に大別される。
一般に香料は、様々な植物や一部の動物から抽出された天然香料(てんねんこうりょう)、あるい
は化学的に合成された合成香料(ごうせいこうりょう)を多数調合して作られる。これらはフレー
バー、フレグランスに関わらず調合香料(ちょうごうこうりょう)と呼ばれる。
調合香料を作成する際の調合品目やその割合、調合の順序などを記載した処方箋(レシピ)を作成
すること、あるいは実際に調合香料を作成する行為を調香といい(調合香料を作成する行為は調合
(ちょうごう)と呼ばれ、この二つは混同されることも多いが、意図的に語を使い分ける場合もあ
る)、調香を行う専門職は調香師と呼ばれる。特にフレーバーを調香する調香師はフレーバリスト
、フレグランスを調香する調香師はパフューマーと呼ばれる。
フレーバーとフレグランスの違いは一般的に「口に入るものかどうか」で判断される。たとえば、
歯磨き粉に使われる香料は口に入るものだからフレーバーである。一方、柔軟剤や香水などに用い
られる香料は口に含むことはないので、フレグランスである。
また、香料統計によると香料の国内シェアの割合はフレーバーの割合が85%以上を占めることがわ
かっている(過去5年間)