東京福祉大学のレポートです。
所見として、「具体的な例や経験を元に記載があり、分かりやすい」と評価いただいております。
【設題1】幼児の生き生きとした造形活動を促すための「環境設定」と「言葉かけ」のポイントを,具体例を交えながら述べよ。
幼児は大人以上に世の中を感覚的な存在として見つめ、受け止めている。大人では気にも留めない些細なことに興味や関心を抱き、遊びを通して自分の持っている知識をさらに様々な手段を用いて深めようと努める。その行動の原点は知的好奇心とも言い換えられ、それを満たし深めることで子ども達は、自分の世界が喜びや楽しさに溢れていると認識し、自分の能力や資質をどのように発揮するのか胸を躍らせるのである。しかしながら、現代社会は目まぐるしく移り変わり、国際化や情報化社会、価値観の多様化等に影響され、子ども達の遊びも大きく変化した。外で遊ぶ機会が減り、自然と触れ合うことが減ったことで、自ら知的好奇心を満足させることのできる本当の世界と触れ合うことが減った。その反面、物が豊かになり、テレビやインターネット、テレビゲームといったものに興味や関心が向き、それらは大人たちによって作られ、閉ざされた狭い「世界」に触れ合う機会が増えた。これは自由な広い「世界」でかつては幼児が経験したような、自分で物事を展開...