【課題】
①肢体不自由児のための特別支援学校について、その教育課程の特徴をまとめよ。
②肢体不自由児に対する自立活動の指導内容と指導計画作成について概説せよ。
【肢体不自由教育総論】
① 肢体不自由児のための特別支援学校について、その教育課程の特徴をまとめよ。
肢体不自由特別支援学校には、肢体不自由の児童生徒のほか、肢体不自由に知的障害を
併せ有する重複障害の児童生徒が在籍している。肢体不自由の程度も知的障害の程度もともに重度である、いわゆる重度・重複障害と言われる児童生徒も少なくない。したがって、学校で教育課程を編成する場合には、重複障害者等に関する教育課程の規定等を十分に考慮したうえで、児童生徒や学校の実態に応じた教育課程を編成することが重要である。多くの肢体不自由特別支援学校においては、児童生徒の障害や発達段階を踏まえ、各教科等の構成や自立活動の取り扱いによりいくつかの教育課程を編成している。以下に4つ示す。
1、 小中学校等の当該学年の各教科等による教育課程
この教育課程では、小学校、中学校、高等学校と同じ各教科・科目や道徳科等のほか、自立活動を加えて教育課程を編成する。各教科等や道徳科等で取り扱う目標や内容は、通常、児童生徒の在籍する学年のものである。指導に当たっては、肢体不自由のある児童生徒の特性に配慮することが大切である。
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