2021年度合格レポートです
ピアジェの認知発達論について説明しなさい。
スイスの児童心理学者J.ピアジェは人が生まれてからいろいろなものを認知し、学んでいく過程を「シェマ」「同化」「調節」の3段階に分けた。
認知の過程を具体的に述べる。まず、数本の鉛筆を2歳児に見せ「鉛筆」と名前を教える。すると、子どもは鉛筆の色や長さが異なっていても、その中で共通点を見つけ「これらが鉛筆」と認識をする。これを、「シェマ」という。次に、ボールペンやシャープペンシルを見せると、子どもは「鉛筆のよう」だと予想する。このように、シェマを他のものと見込んで考えることを「同化」という。その後「鉛筆ではなく、ボールペン、シャープペンシルだ」と教えることで子どもはそれぞれを別のものと認識する。これを「調節」という。このようにピアジェは、子どもは一定の経験を繰り返しながら新しいシェマを作り、発達していくと考えた。
ピアジェは発達段階を大きく4つの段階に分けて考えた。感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期である。
感覚運動期とは、誕生~2歳頃までを指す。五感からの感覚を通じて経験を得、経験を行動パターンとして自分自身の中に取り込むことで...