2021年度合格レポートです
学校における健康相談の基本的プロセスを養護教諭の行う健康相談の視点から説明しなさい。(健康相談の目的、法的根拠、健康相談の対象者、実施上の留意点についても触れること)。
近年、子どもたちを取り巻く社会環境や生活様式の変化にともない、子どもたちの健康問題が多様化・複雑化していると言われている。当然、子どもたちが一日の大半を過ごす学校で体調を崩すことも多くなる。
2008年の「学校保健安全法」の改正で、健康相談について養護教諭や職員が行うことが法で定められた。また、健康相談の目的について、文部科学省『教職員のための子どもの健康相談及び保健指導の手引』(2011年)で「児童・生徒の心身の健康に関する問題について、児童・生徒や保護者等に対して、関係者が連携し相談等を通して問題の解決を図り、学校生活によりよく適応していけるように支援していくこと」と示されている。
このように子どもたちの心身の健康を支えていく働きかけの必要性が求められ、養護教諭による健康相談についても、本来の業務の中心である応急処置や健康管理に勝るほど重要性が増していると言われている。
養護教諭が行う健康相談の基本的プロセスは、...