2021年度合格レポートです
自閉症スペクトラムのコミュニケーションの障がいについて例をあげて詳細に説明し、さらにコミュニケーションの障がいに対する援助方法を述べなさい。
DSM-5に示されているコミュニケーション障がいの症状のまず1つ目は、相互の対人的―情緒的関係の欠落である。
具体的行動として、対人的に異常な近づき方をする。例えば、初めて会った人や顔見知り程度の人に抱きついたり、物理的距離、つまりパーソナルスペースが近すぎたりすることがある。
また、通常のやりとりが困難である。オウム返しや反響言語、独り言を繰り返したりする。自分の興味のあることを一方的に話す、会話が形式的、抑揚がない、間合いが取れないなど、感情が相手に伝わりにくいことがある。さらに、自分から人に積極的に関わることせず一人遊びをずっと続ける、名前を呼んでも振り向かなかったりする。
そして、興味、情動、または感情を共有することの少なさがある。例えば、友達が楽しげに昨日見たアニメの話で盛り上がっていても、何が楽しく、なぜ盛り上がっているのかわからなかったり、体育の時間に行ったドッジボールで負けても悔しがったりすることに興味を示さないということである...