【佛教大学】肢体不自由児の指導法

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    資料紹介

    【設題】
    肢体不自由児教育における「自立活動」について論じなさい。
    【2021年度合格】
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    【設題】肢体不自由児教育における「自立活動」について論じなさい。
    〔1〕肢体不自由共通の障害特性

    ①認知発達の特性

     肢体不自由は認知発達を妨げる可能性がある。ピアジェの発達段階によると、0歳〜2歳は感覚運動期にあたる。この段階では、手段と目的の分化がはじまり、物の存在の理解がはじまっていくのだが、こうした過程は運動発達に支えられている。この時期に、脳性まひなどによって反射・反応が不十分であると、概念形成に大きなマイナス要因を与え、そのことが認知発達を阻害する可能性があるのだ。実際には、重度の肢体不自由があっても認知発達が良好な例があるため、肢体不自由があると必ず認知発達が阻害されるというのではないが、認知発達を妨げる要因としては大きいといえる(註1)。
    ②移動運動の制限が認知発達に及ぼす影響

     移動運動の制限が認知発達にも好ましくない影響を与える。移動運動に制限のある状態で成長すると、同年齢の子どもたちと比べて物事に対する直接経験が著しく少なくなり、認知発達のみならず、社会性の発達にも好ましくない結果となる(註1)。
    ③脳性疾患による肢体不自由にみられる認知の障害

     肢体不自...

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