2016年度合格
【課題】
国語科における書写指導について論じなさい。
【参考・引用文献】
長谷川清之 『国語科教育入門』 明星大学出版部
国語科と読書について論じる。
最初に、国語学習指導と読書の意義・役割とは何か。前者は、「自ら読書する力を育むことを最終目的とした「ねばならないもの」」後者は、「必要な情報を集めたり、様々な人物に出会ったり、知的な好奇心を触発させたりして、何千年もかけて人間が培った精神文化を享受できる」という意義・役割がある。
読書と国語学習指導の関係は、自転車に似ている。
読書は、自転車に乗りどこへでも行けること、そのための練成が国語学習指導にあたる。一度乗り方を習得できれば、その自転車であちこちに行き、様々な経験をし知識を身につけることができる。そして読書を「自らする」ようになれば、世界の知識と人々に出会い話をすることができる。
次に、国語の学習指導要領では、読書はどのように取り扱われているのであろうか。その中の国語科「C読むこと」に、学年ごとの目的と内容と言語活動例が記載されている。小学校低学年の場合、次の通りである。
①目的 書かれている事柄の順序や場面の様子などに気付いたり、想像を広げたりしながら読む能力を身につけさせるとともに、「楽しんで読書しようとする態度を育てる」
②内容 楽しんたり...