慶應義塾大学通信教育課程
総合教育科目「経済学」の合格レポートです。
レポート課題:広義の国民所得の概念について説明せよ
あくまでもレポート作成の参考としていただき,コピペによる流用はなさらないようにお願いします。
経済学
広義の国民所得の概念について
序 はじめに
広義の国民所得とは、「一国の経済活動を通常1年間という期間のなかで、フローとしてとらえた概念(1)」である。
一国の経済活動をとらえるフローの諸概念として、国内総生産、国民総生産、国内純生産、狭義の国民所得などがあり、広義の国民所得とは国内総生産を指すと考えてよい。これは、国内総生産以外の概念は、全て国内総生産を基準として何らかの調整を加えて求められるものであり、国内総生産より狭義の概念であるためである。
本レポートにおいては、これらの概念についてその内容を述べることにより、広義の国民所得の概念を明らかにしたい。
第1章 国内総生産
1.定義
国内総生産(以下、GDP)は、1国の国内で1年間に生み出された付加価値の合計と定義できる。ここでいう国内とは、ある国の領土に外国に有する大使館や軍事基地などを加え、自国領土内に存在する他国の大使館や軍事基地などを除いた範囲を指す。
2.単純モデルによるGDPの測定
GDPとはどのように測定されるか、労働のみにより生産される農産物だけが取引される単純な経済モデルを例にとって述べる。...