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人体の構造と機能及び疫病 認知症について述べよ。
『認知症について述べよ。』
認知症は三大老年症候群(認知症、尿失禁、転倒・骨折)の一つであり、臨床においては加えて脱水症や嚥下障害が欧米においては高齢者に接するうえでの最初の重要な手がかりと位置付けられ、「Geriatric Giant」と呼ばれている。75歳以上の高齢者に多い老年症候群は、急性期病院・急性期病院・療養病棟においても、自宅復帰阻害要因であるため疾患に加え、ADLや認知機能を評価する必要性は、このような疾病構造からも重要なのだ。認知症とは、獲得した知的機能が脳の病気によって起こる後天的な器質的要因により低下した状態であり、診断には意識障害がないことが前提で年相応のもの忘れと区別する必要がある。年相応の物忘れは脳の病気ではなく通常の老化現象であって基本的に悪化はせず、行為のすべてを忘れることはない。これに対して「脳の後天的な障害によって、知能が持続的かつ比較的短期間のうちに低下し、日常説に支障をきたすようになること」としており、認知症の物忘れは体験そのもの(エピソード記憶)を忘れてしまうことを特徴としており、時間をかけて徐々...