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まずはモンテーニュの思想をまとめる。モンテーニュの主著は『エセー』であり、その思想は「懐疑論」と呼ばれている。これは「私は何を知るか?」と自分に問いかけ、思想に対して常に疑い、探求し、独断をしないようにするという思想である。また、彼は「人は誰でも自分の前方をみるが、私は自分の内側を見る」と述べているように、人間は常に探求中であるということを念頭に置き、自分の意見を過信することなく、他者の意見に対して寛容になることを説いた。加えて、彼は「生きるという仕事はあなたの仕事の中で、もっとも根本的な、もっとも輝かしい仕事である」と述べており、これは与えられた人生をそのまま受け取り、欲求を適度に満たし、楽しく人生を生きることが人間に与えられた仕事であるという意味である。さらに彼は寛容な精神を持つ人間のことを「ジャンティ=オム」と呼び、理想とした。
次にパスカルの思想をまとめる。パスカルの主著は『パンセ』であり、この著書の中で人間の悲惨さと偉大さについて考察した。有名となった言葉に「人間は考える葦である」というものがある。この言葉の意味は、宇宙の大きさに比べて人間は、風にそよぐ一茎の葦のように無力...