【科目】更生保護制度【課題】高齢犯罪者の現状と課題について述べよ【採点結果:B判定】
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わが国の高齢者人口は増加の一途をたどり、現在は超高齢社会を迎えている。その為、
刑法犯認知件数は減少傾向であるが、刑法犯検挙人員における高齢者の割合は増加を続け
ている。わが国における終わりの見えない少子高齢化社会の現状を考えると、今後も高齢
犯罪者率は増加していくことと思われる。
まずは、高齢者犯罪の現状や動向について考える。刑法犯検挙人員に占める各年齢層の
検挙人員の比率について、高齢者は平成 29 年に 21.5%と最も高い数値を示している。又
、全体年齢の構成比において 70 歳以上の者は 14.7%と、約 20 年で上昇している。女性
の各年齢層の検挙人員の比率における高齢者は、平成 29 年に 34.3%と最も高くなり、お
よそ 3 人に 1 人が高齢者であるということに至った。
高齢犯罪者の罪名について、最も割合が多いのは窃盗であり、特に万引きでの手口が多
い。70 歳以上の男性で約 7 割、女性で約 9 割が窃盗にて検挙されている。高齢者が万引
きした品の金額について、約 7 割が 3000 円未満、なかでも 1000 円未満が約 4 割を占めて
おり、食料品類の万...