ミュラー・リエル錯視における矢羽根の角度と長さについて

閲覧数23,974
ダウンロード数38
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    心理学実験演習レポート
    ミュラー・リエル錯視における矢羽根の角度と長さについて
    学籍番号 ****
    氏名 ****
    提出日 ****
    問題
     ミュラー・リエル錯視(the Müller-Lyer illusion)とは、Müller-Lyer,F.C.(1857-1916)が19世紀末に発見した幾何学的錯視図形の総称であり、錯視量の効果が極めて大きく、刺激条件のコントロールが比較的容易であることから多くの研究者によって分析が行われており、心理学の定番テキストには必ず描かれている有名で伝統的な錯視図形である(Figure 1)。ミュラー・リエル錯視では、実際には矢羽根の間の線分の長さは同じだが、外向きの矢羽根に挟まれた場合は、内向きの矢羽根の場合に比べて長く知覚される。このミュラー・リエル錯視の錯視量は、矢羽の角度が40度前後、矢羽根の長さが水平線の1/3前後の時に最大になると言われている。  本研究では、実験演習の受講者が、この図形に対して錯視を示すのかを検討することとした。実験においては矢羽根の角度と矢羽根の長さをさまざまに操作することにより、矢羽根の角度と長さの交互作用があるのかを検討する。
    方法
    Javascriptで動作する実験プログラムを用意し、コンピュータ上で錯視量を測定した。
    実験(前半)
    被験者 心理学実験演習を受講している女子学生11名である。いずれも正常な視力を有している。
     材料 被験者数分のコンピュータを用意し、Javascriptで動作する実験プログラムをインストールした。
     手続き プログラムを実行すると、30度、45度、60度の矢羽根の角度を持ったミュラー・リエル錯視図形が画面上に表示される(Figure 2)。被験者は手元のマウス操作することにより、右側の矢印の水平線分の方の長さを自由に調節することができる。被験者は、右の線分が左の線分と同じ長さに見えるようになるまで、右の線分の長さを調節する。調節し終わると、被験者は手元のボタンをクリックする。すると、右の線分の長さから上の線分の長さ引いた線の長さがドット単位で算出される。この値が錯視量となる。各被験者は、30度で測定を行い、45度で測定を行い、60度で測定を行い、次は再び30度に戻るといったやり方で、各角度につき3度ずつ測定を行った。
    実験(後半)
    被験者 心理学実験演習を受講している女子学生12名である。いずれも正常な視力を有している。
     材料 被験者数分のコンピュータを用意し、Javascriptで動作する実験プログラムをインストールした。
     手続き プログラムを実行すると、30度、45度、60度の矢羽根の角度と、短、中、長の矢羽根の長さを持ったミュラー・リエル錯視図形が画面上に表示される。被験者は手元のマウス操作することにより、右側の矢印の水平線分の方の長さを自由に調節することができる。被験者は、右の線分が左の線分と同じ長さに見えるようになるまで、右の線分の長さを調節する。調節し終わると、被験者は手元のボタンをクリックする。すると、右の線分の長さから上の線分の長さ引いた線の長さがドット単位で算出される。この値が錯視量となる。各被験者は、30度の短で測定を行い、30度の中で測定を行い、30度の長で測定を行い、45度の短で測定を行い、45度の中で測定を行い、45度の長で測定を行い、60度も同様に短、中、長と測定を行う。次は、再び30度の短に戻るといったやり方で、各角度と長さにつき3度ずつ測定を行った。
    結果
    実験(前半) 被験者ごとに、矢羽根の各角度における3

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    心理学実験演習レポート
    ミュラー・リエル錯視における矢羽根の角度と長さについて
    学籍番号 ****
    氏名 ****
    提出日 ****
    問題
     ミュラー・リエル錯視(the Müller-Lyer illusion)とは、Müller-Lyer,F.C.(1857-1916)が19世紀末に発見した幾何学的錯視図形の総称であり、錯視量の効果が極めて大きく、刺激条件のコントロールが比較的容易であることから多くの研究者によって分析が行われており、心理学の定番テキストには必ず描かれている有名で伝統的な錯視図形である(Figure 1)。ミュラー・リエル錯視では、実際には矢羽根の間の線分の長さは同じだが、外向きの矢羽根に挟まれた場合は、内向きの矢羽根の場合に比べて長く知覚される。このミュラー・リエル錯視の錯視量は、矢羽の角度が40度前後、矢羽根の長さが水平線の1/3前後の時に最大になると言われている。  本研究では、実験演習の受講者が、この図形に対して錯視を示すのかを検討することとした。実験においては矢羽
    の角度と矢羽根の長さをさまざまに操作することにより、矢羽根の角度と長さの交互...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。