<課題>
子ども達が運動技能を習得する仕組みとその指導方法について考察せよ。
<講評>
大変よくまとめています。
<参考・引用文献>
『子どもの体育指導のエッセンス』明星大学保健体育部会編(明星大学出版部、2018)p.87-94, p. 97-100
2021年度 明星大学通信教育学部 体育 2単位目の合格レポートです。
PB2080 体育 2単位目
<課題>
子ども達が運動技能を習得する仕組みとその指導方法について考察せよ。
子供が運動技能を習得するには、学習意欲(心のエネルギー)を引き出す働きかけが大切である。運動が得意な子供は、脳の神経回路である大脳辺縁系を刺激することで、やる気や感情が生み出され、体育の授業に積極的に参加し、運動課題を効果的に達成する。一方で、体育に苦手意識があり、「一生懸命頑張って」できるようになるために努力している子供は、前頭連合野を刺激することで、意志や自己抑制が生み出され、学習していると考えられる。体育授業では、子供の態度や行動・表情から価値判断系の違いを見抜いて、それぞれに適切な運動課題を設定し、学習させる働きかけが必要である。
運動技術をコントロールするには、脳と体の相互の情報伝達による密接な連携が必要であり、特に、脳に記憶される豊富な運動記憶(軸索ネットワークの形成)がそのことを可能にする。脳の軸索ネットワーク(脳回路)を形成するためには、運動課題の達成を目的とした脳回路を形成する運動学習が必要である。学習とは、脳の神経回路の構造と、そこでの活動を変える戦略の...