基礎統計学レポート:マルハニチロ食品の売上高・営業利益・経常利益・当期利益と株価の関係

閲覧数1,623
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 全体公開

    資料紹介

    基礎統計学のレポートになります。評価はAでした。

    資料の原本内容

    マルハニチロ食品の売上高・営業利益・経常利益・当期利益と株価の関係
    はじめに

     マルハニチロ食品の1990年~2010年に渡る売上高・営業利益・経常利益・当期利益と株価の関係を相関分析で検討する。株価については年度末の終値を使用している。データはすべて日経NEEDSFAMEを利用した。
    分析

    仮説1. 営業利益は株価と正の相関関係にある

    仮説2. 経常利益は株価と正の相関関係にある。

    仮説3. 当期利益は株価と正の相関関係にある。
    図表1 営業利益と株価の関係
    図表2 経常利益と株価の関係
    図表3 当期利益と株価の関係
    図表4 相関係数

    相関係数
    営業利益

    経常利益

    当期利益

    株価

    営業利益

    Pearson の相関係数

    1

    .701**

    .277

    .117
    有意確率 (両側)
    .001

    .266

    .643
    N

    18

    18

    18

    18

    経常利益

    Pearson の相関係数

    .701**

    1

    .297

    -.506*
    有意確率 (両側)

    .001
    .232

    .032
    N

    18

    18

    18

    18

    当期利益

    Pearson の相関係数

    .277

    .297

    1

    -.222
    有意確率 (両側)

    .266

    .232
    .377
    N

    18

    18

    18

    18

    株価

    Pearson の相関係数

    .117

    -.506*

    -.222

    1
    有意確率 (両側)

    .643

    .032

    .377
    N

    18

    18

    18

    18

    **. 相関係数は 1% 水準で有意 (両側) です。

    *. 相関係数は 5% 水準で有意 (両側) です。
    結論

     分析結果をみると、株価は、経常利益とは比較的強い負の相関がある(=-0.506)ことが判明した。営業利益と当期利益では、有意な結果を得られなかった。すなわち、仮説1~3はすべて棄却された。一般常識に照らし合わせれば、利益は株価と連動し、正の相関関係にあると考えられる。この結果は、一般常識と異なるという興味深い事実である。利益以外の何らかの事象が株価に影響を及ぼしたと考えられよう。財務数値の分析結果だけでは、理由はわからない。これが、本稿の限界である。理由については、新聞記事などを検索することで分かるかもしれない。
    1

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。