日大通信 哲学概論 課題2

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    資料紹介

    日本大学通信教育部
    2019~2022年度 リポート課題集

    ハイデガーにおける「現存在」の意味について説明
    しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    実存主義が流行するきっかけになったハイデッガーは、「存在とは何か」を問
    いた哲学者である。彼の考え方は、人間は世界の中に存在しているのではなく、
    人間の周りに世界が存在している、というものである。それまでの認識論は、世
    界は認識の対象であり、「私→世界」という構図で世界を捉えるものであったた
    め、ハイデガーの思考は斬新なものであった。
    ハイデガーはまず、自分の存在に関してさまざまな疑問をもつことができるの
    は人間だけであると指摘し、人間という特別な存在を「現存在」と呼んだ。現存
    在とは、現にそこにあることを意味する。このような「何かが存在する」という
    意識は、人間特有のものであり、世界はこの概念で作られている。世界とは人間
    の解釈に他ならず、人間は常に世界を解釈しながら生きているのである。(世界-
    内-存在)。
    ハイデガーの考え方では、あらゆるモノも人間・世界と関係し合いながら存在
    している。道具は単に、客観的に存在するのではなく、現存在にとって意味のあ
    る連関なのである。例えば、いま目の前に水の入ったコップがあり、もし私の喉
    が渇いていたとしたら、それは水を飲む「ための」ものであ...

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