2020年に合格したレポートになります。
参考文献
「特別支援の心理学〔新版〕-理解と支援ー」
梅谷忠勇・生川善雄・堅田明義 著編(北大路書房)
〈課題1〉障害の相互関係を行動システムの観点から述
べ な さ い 。
〈課題2〉様々な障害の病因の在り方を3つの二分法の
観 点 か ら 述 べ な さ い 。
1生体にはその機能系とも呼ばれる行動システムが存
在する。これは、生体の構造が発達とともに整備され、
生体が置かれた環境との関連で機能し、行動が発生する
システムのことを意味している。行動システムは、環境
からの情報(刺激)を収集(入力)する感覚・受容機能、
受容した情報を処理する中枢・処理機能および処理され
た情報を表出(出力)する運動・表出機能の働きが作用
しあうことによって構成されている。(なお、今回は触れ
ないが生理学的には、感覚(求心)系中板系運動(遠心)
系 に 分 け ら れ る 。)
この行動システムと障がいとの関連でみられる特徴は
大きく二つある。まず、一つ目の特徴としては行動シス
テムを構成する機能系に一つの障がいがあれば、それは
行動システム全体に影響することである。これは、前述
のように各機能が作用しあっているからである。次に、
二つ目の特徴として障がいの発生の時...