明星大学通信教育部 「PA1040教職入門」 第1単位目のレポートになります。 合格の評価を頂きました
(1)近代の教員養成制度は、学校制度の変遷とともに変化していった。青木(2017)によると、明治5年の学制施行に伴い、新しい教育方法を身に着けた教員が必要となった。そこで、東京に師範学校が設置され、近代的な教員養成が行われた。その後、明治12年9月に教育令が公布され、明治13年には教育令の改正が行われ、師範学校教則大綱が制定された。さらに、明治19年に制定された師範学校令では、「生徒ヲシテ順良信愛威重ノ気質ヲ備ヘシムルコトニ注ロスヘキモノトス」と示されている。「順良」「信愛」「威重」という初代文部大臣の森有礼が教員に求めた気質が重要視された。明治23年には師範教育令が制定され、師範学校の種類が、高等師範学校と女子高等師範学校、師範学校となった。その後、大正6年に臨時教育会議が設けられ、第一次世界大戦後の新しい時代に対応した教員養成に関する検討が行われた。これにより、帝国大学の文学部に教育学講座を設置することや、東京と広島に文理科大学が創設されることになった。太平洋戦争の最中は、教員は皇国民の錬成を担うという考え方が浸透し、それに伴って、師範教育令が改正された。
戦後の教員養成において...