総合的包括的な相談援助が求められる背景と基本的視座について

閲覧数10,428
ダウンロード数34
履歴確認
  • 1
  • 2

  • ページ数 : 2ページ
  • 会員550円 | 非会員660円

資料紹介

【概要】
社会福祉士養成課程の課題です。
相談援助の基礎と専門職

課題:現代のわが国のソーシャルワークの実践は、個別対応による実践から地域を基盤とした「総合的包括的な相談援助」による解決が求められている。
なぜ、求められているのかその背景と、このことを実践していくための基本的視座(見方の基礎となる視点)について述べる。


【目次】
1.総合的包括的な相談援助が求められる背景
2.総合的包括的な相談援助の基本的視座

【引用・参考文献】
1. 新・社会福祉士養成講座6相談援助の基盤と専門職 中央法規出版

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

1.総合的包括的な相談援助が求められる背景
 ソーシャルワーク実践は「課題別対応による実践」から「地域割による実践」へと大きな転機を迎えている。これは、「点」への援助から「点を含めた面」への援助とも表現できる、社会福祉六法等の法律的枠組みに基づく課題別あるいは対象者別のアプローチから、地域を基盤とした総合的かつ包括的な実践である「総合的包括的な相談援助」への転換を示している。
 この「総合的包括的な相談援助」が重要視されるようになった背景として5つの要因が挙げられる。
1つ目は、生活課題に多様化により従来の枠組みでは対応できない課題が出現してきたことである。現代社会における国民の生活上のニーズが広がり、現行の制度では対応できなくなっている。ホームレスや外国籍住民、多重債務者、刑務所からの出所者等に対してソーシャルワークが十分な対応してこなかったことが問題点として指摘されている。
 2つ目は、ソーシャルワークが対応すべき課題の深刻化である。子どもや高齢者への虐待、金銭をめぐる深刻な課題、地域関係における課題、そしてそれらが複合化した事例等があり、多面的な要素が複雑に絡んでいるため多機関に...

コメント0件

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。