映画「闇の子供たち」からの考察
臓器売買についてのレポートです。
映画「闇の子供たち」から考える臓器売買・移植の是非
現代思想特論の講義を受けるまで、日本では臓器提供者がまだまだ少ないため、海外で
は臓器の売買が盛んに行われているという事実を特別意識した事はなかった。勿論、そう
いった事例が少なからずあるという事は知っていたが、まさかここまで拡大した「ビジネ
ス」になっているとは想像していなかった。授業で取り扱ったテーマ「臓器を売って生活
する貧困層の増加」をきっかけに、映画「闇の子供たち」を観る事にした。これは映画と
いうエンターテイメント作品であり、ドキュメンタリーではない。しかし、タイで起こっ
ている「臓器売買」に日本が深く関わっているという映像を見て、衝撃を受けた。人身売
買、児童買春、臓器売買というあまり触れられる事のなかった闇の部分が世界中で非常に
拡大しており、日常化してしまっている。
闇の子供たちを鑑賞し、臓器売買の実態をもっと深く知りたいと思うようになり、同時
に、日本が深く関わっている事への問題意識を抱いた。劇中の言葉を引用すれば、「タイ
は日本から地図上で 20 センチの国」。日本にとって本当に身近な国で起きている実態を把
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