国際経済論 分冊1

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    資料紹介

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    国際貿易理論の展開について整理し、自由貿易主義に対する自身の考えを述べよ。

    【ポイント】
    伝統的貿易理論から近代的貿易理論までの理論的な発展を整理し、それらの理論がどのような政策論に結びついているかを確認しておくこと。

     国際貿易とは、国境をまたいで行われる経済的取引とされている。これは商品やサービスが該当する。国際貿易理論の特徴には、不完全競争と相対的競争原理がある。ケアンズは、貿易は限定された領域の中での取引であるとし、無競争状態にあることを示した。これが不完全競争の理論となる。また、相手国との収支の均衡を考える特徴があることから、これを相対的競争原理としている。相対的競争原理は、伝統的(古典派)貿易理論として考えることができる。貿易国間で自国が相手国よりもコスト面で安く生産できるものは自国で生産、輸出するが、自国よりも相手国のほうがコスト面で安く生産できるものは、相手国から輸入する形態をとっている。国によって特化できるものがあることで、効率の良い国際経済全体の利益や生産性向上にもつながる。国際貿易におけるこのような分業に関する理論が、リカードが提唱した比較生産費説である。その...

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