<政治学分冊2>日本大学通信2016-15年度

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    講評:まず、多くの専門書を読まれている点が評価できます。本課題のテーマをしっかりと把握し、議院内閣制と大統領制の相違点について、詳しく論じています。

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    課題:議院内閣制と大統領制を比較し、その相違を論じなさい。
    議院内閣制や大統領制を現在、採用している国は多い。議院内閣制は 17 世紀末にイギリスが最初に採用、確立していった。
    我が国もこの制度を採用している。大統領制は、19 世紀始めにアメリカ合衆国が国家として初めて採用した。この二つの政
    治制度は、かつてモンテスキューの「司法権」(裁判所)、「立法権」(議会)、「行政権」(内閣や大統領府)と、権力
    を三つに分けた「三権分立」の運用方法が異なる。いかに比較してみた。
    一点目は、議院内閣制における国家の代表、総理大臣と、大統領制における大統領の選出方法だ。総理大臣は、国民が議
    員を選挙で選出、選出された議員が議会(国会や連邦議会など)で指名する。指名された総理大臣は、国務大臣や国務長官
    を任命し、内閣や行政府を組織する(任命権)。つまり、総理大臣と内閣等は、議会議員で構成され、兼職している事にな
    る。一方の大統領制は、議員を選挙で選出する方法と同様に、大統領も別途、大統領選挙として、公選される点である。大
    統領と任命された閣僚は、議会議員ではない為、議席も保有せず、議員との兼職が禁...

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