日本文学史第1設題

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    日本文学史歴史文学史

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    日本文学史第1設題
    上代、中古、近世の文学の特質を、それぞれの時代の特性をふまえつつ、下記の諸作品を例にして
    具体的に説明せよ古事記・万葉集・古今集・女流日記女性によって書かれた日記・源氏物語
    ・平家物語・徒然草・近世小説
    時代区分は口承文学の誕生から平安遷都七九四までを上代と呼ぶ。
    上代の主な特性は言霊信仰にある。上代では、言葉には神秘的な力があり、良い言葉や美しい言葉
    は『幸』をもたらし、悪い言葉は『禍』をもたらすと信じられていた。祭事では言霊信仰を意識し
    た言葉や表現の工夫などがみられる。身近に起こったさまざまな出来事が神に関連付けられて語ら
    れた。このような背景から口承文学が生まれたとされている。やがて五世紀ごろに中国から漢字の
    伝来により、漢字の音訓を使った万葉仮名が考えだされた。流動的な表現は固定されていく。これ
    により口承文学にとって代わる、記載文学が生まれた。上代の作品として、代表的なのは『古事記
    』と『万葉集』と『風土記』がある。
    政権の安定と正当化を意図した大和政権は、諸国の士族を皇室の配下に位置付ける形で史書、地誌
    の変纂を行い、それまで共同体や士族ごとに語られて...

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