消費者情報は「消費者が経済的に効率のよい消費生活を営むため、計画、実行、評価の各段階で、合理的な意思決定を下すに必要で充分な情報と知識」である。清報は目新しく散発的なもの、知識は既存のもので、いくらか体系化されたものをさし、両者合わせて広義の情報と呼ぶ。また最狭義には「市場での選択に役立つ実行殺階のもののみをさし、具体的には、①商品テスト報告、②清報ラベル、③品質マークの三者をいう」のが国際的水準での慣用である。最近は④消費者相談サービスを加えている。消費者清報は消費者が自らの利益をまもり、かつ促進するに不可欠なものであると同時に、公正で自由な競争原理を基盤とする自由経済を健全に維持、促進するうえでの必要条件である。良質の清報を利用する紹々の消費者の賢明な選択の積重ねは長期的にみて消費者主権の実現をもたらす最も有力な基盤である。消費者問題解決の鍵は、消費者情報の必要にして充分な提供を企業および政府が努めるとともに、消費者自らもその継織的協力によって誰にもわかり易い形の消費者情報を要求し、また自らの組織でつくり出し活用する絶えざる努力を払うことといって過言でない。
消費者情報の種類には、...