教職実践演習 2単位目
1.子どもの情況把握と理解に立つ生徒指導及び学級経営の在り方について、教育実習・保育実習等での体験を踏まえ具体的に論じなさい。
2.学習指導あるいは保育における柔軟な実践力と教師の権威・責任について、あなたの考えを述べなさい。
参考文献:「教職実践演習~磨きあい高めあう熱意ある教師に~」 編著 青木秀雄 明星大学出版部 2013年2月20日
初等教育実習指導
1.子どもの情況把握と理解に立つ生徒指導及び学級経営の在り方について、教育実習・保育実習等での体験を踏まえ具体的に論じなさい。
(1)よい学級経営をするには子どもたちの実態把握をしっかりと行う必要がある。どんな児童だったのかを昨年の担任に確認することは、もちろん必要であるが、それ以上に、子どもたちやその保護者との信頼関係の構築が重要になる。信頼関係を築くことで、会話が生まれ、様々な情報を話してくれるようになると、そこで初めて、こちら側は問題を把握することができる。
教育実習を行わせていただいたクラスは、A子さんという児童がいた。私が教育実習を行わせていただいていた間のA子さんは、無口で自分から他の子に関わろうとはしないが、他の児童から遊びに誘われるとうれしそうに一緒に活動することができる子であった。そんなA子さんは、実は昨年度まで不登校で、今年の4月からはずっと学校に来ることができるようになった児童であった。
ある日、A子さんの席のすぐそばで、私とB君とC君が腕相撲をしていて、盛り上がっていた。私とB君との勝負をしていた時、B君が負けそうになり、C君がB君の加...