社会福祉援助技術論Ⅳ 1単位め
(課 題)
地域援助技術の歴史・意義・定義・構造・機能について概説してください。
(解 答)
■地域援助技術の歴史・意義・定義・構造・機能
地域援助技術(コミュニティワーク)は、個別援助技術(ケースワーク)や集団援助技
術(グループワーク)と並んで福祉専門職の主要な援助技術の1つであり、地域社会にお
ける住民参加型の援助活動を組織化する技術である。
地域援助技術の意義として3つの技術に分けることが出来る。1つ、「福祉援助の環境
を整える技術」として福祉サービスを利用したい人が、必要に応じて的確な援助を受ける
ためには、生活する地域で必要な福祉サービスが整備されていなければならない。例えば、
社会福祉士やケアマネージャーが利用者の相談にのり、援助を行おうとしても、地域に各
種の福祉施設や在宅福祉サービス、ボランティアサービスなどの社会資源が十分に整備さ
れていなければ、利用者が必要としているニーズに対して、的確なサービスの提供が難し
い。また、地域に福祉施設や在宅福祉サービスなどの社会資源が整備されていたとしても、
それらに利用者を結びつけるこ...