現代社会と福祉

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    <現代社会と福祉>
    課題:欧米諸国の社会福祉制度との比較を通して、いわゆる「社会福祉基礎構造改革」以降における日本の社会福祉の問題について論じなさい。
    「社会福祉基礎構造改革」以降、それまでの措置制度から契約制度への変換や、民間企業の参入促進などから、日本の社会福祉は自立や自己選択・自己決定の考え方が強調されるようになった。その結果、市場の失敗による格差の拡大やセーフティネットの崩壊等の問題を引き起こした。これらの社会福祉構造改革以降における日本の社会福祉の問題について、エピスン-アンデルセンが示した福祉国家レジームの3類型のうち自由主義レジームの国・アメリカと社会民主主義レジームの国・スウェーデンとの比較を通して考察する。

     アメリカは自由主義レジームの国家の中でも、特に徹底した自己選択・自己責任の国である。国民皆保険制度が確立しておらず(20 10年オバマケア法が成立したが、現在その廃止が議論されている。)、20 12年の社会保障給付費の対GDP比は19 .4%と世界第24位の低さである。アメリカの公的保障としては、高齢者と身体障害者向けのメディケア、生活困窮者のためのメディケイ...

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