哲学 ギブソンの生態学的知覚論の特徴を古代から近・現代にいたる諸哲学者と比較し述べなさい。

閲覧数4,851
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料紹介

    評価Aレポートです。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    哲学

    ギブソンの生態学的知覚論の特徴を古代から近・現代にいたる諸哲学者と比較し述べなさい。
    ジェームズ・ジェローム・ギブソン(1904- 1979)はアメリカ合衆国の心理学者である。認知心理学とは一線を画した直接知覚説を展開し、アフォーダンスの概念を提唱し生態心理学の領域を切り拓いた。

    ギブソンの生態学的知覚論は①全体性、②力動性、③相互連関性を重視し、直接知覚説、すなわち直接実在論の立場をとっている。ギブソンの直接実在論は科学的根拠に根差した理論であり、客観的な記述に支えられている。また過程存在論に基づく『こと』の実在論である。

    全体性

    従来の要素主義的な間接知覚説が「部分から全体へ」という構成をとったのに対し、ギブソンの生態学的知覚論では「全体から部分を差異化、分節化する」という構成がとられた。(土橋・73頁)生物が環境に適応する過程で、生物が環境世界から情報を抽出(pick up)するという考えである。これは感覚の所与を知覚の基礎とみなしてきた永年の伝統的な知覚論からの決定的な離反であった。

    ギブソンによれば、環境世界を知るための知覚システムは色に視覚、音に聴覚などと働...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。