中央大学 通信教育部 2018年・2019年 国際法 第3課題

閲覧数3,891
ダウンロード数31
履歴確認
更新前ファイル(1件)
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

  • ページ数 : 4ページ
  • 会員660円 | 非会員792円

資料紹介

中央大学通信教育2018年度 評価はBになります。

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

1
第3課題

1,条約の不履行による損害賠償責任
A国とB国は,77年条約により,それぞれ水門を建設する義務を定め,当該計画の変
更は合意によるものとされている。したがって,B国が合意に基づかずに同条約上の工事
実施義務を放棄することは,同条約の不履行を意味し,国際法上の違法行為を構成する。
したがって,B国は同条約の不履行によって生じたA国の損害を賠償する責任を負うのが
原則である。
2,違法性阻却事由
しかし,B国が工事実施義務を放棄したのは,b地域の環境への重大な悪影響への懸念
が高まったからであり,B国はA国に対して同条約の修正提案も行っていた。このような
場合でも常にB国は条約の不履行による責任を負担しなければならないか。
外形上違法な行為とみられる場合でも,一定の事由が存在するときは,その違法性がな
いものとされることがあり,そのような事由を違法性阻却事由という。国際法上も,違法
性を阻却する一定の事由が認められており,国家責任条文において定められている。違法
性阻却事由としては,①同意(同20条 ), ②自衛(同21条 ), ③(国際違法行為に対
する)...

コメント0件

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。