腹水

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    資料紹介

    資料の原本内容

    腹水

    学習目的:腹水のメカニズムを学習し、看護援助につなげるため
    ●腹水

    腹腔内には生理的に20~100mlの滲出液が存在するが、病的状態により腹腔内に大量の液体(白血球や血漿成分を多く含む浸出液、あるいは非炎症性の漏出液)が貯留した状態を腹水という。病的な腹水貯留の多くの原因は、肝硬変などの肝臓の以上に基づく門脈圧亢進である。

    腹部超音波検査によって、身体的診察では診断が困難な少量の腹水にも検出できる。大量の腹水が貯留すると、横隔膜や腹壁を圧迫して腹部膨満感や呼吸困難が起こる。腹部がある程度貯留し、かつ経皮的に穿刺可能であれば、診断のため試験穿刺を行う。
    ●原因

    1.漏出性腹水

    基本的には肝臓を中心とした血液循環不全によって門脈圧が高くなること(門脈圧亢進)が第一原因である。

    2.滲出性腹水

     腹腔内に腫瘍や艦船による炎症巣ができた場合に生じる。

    3.血性腹水

    腹部外傷などによる臓器破損、腫瘍の破裂、炎症が強い場合などに起こる。

    4.乳び腹水

    腫瘍などで腹腔内のリンパ管系の損傷が起こった場合に生じる。
    肝硬変では、①肝臓の循環障害、②アルブミンの喪失、たんぱく質摂取障害、血漿タンパク質合成障害などによる血漿浸透圧の低下、③抗利尿ホルモンの増加による水の再吸収亢進、④腎血流の低下、⑤血管透過性亢進、などの多様インが複雑に作用して腹水が貯留すると考えられる。

    最大の要因は①による門脈圧亢進である。
    参考文献

    松田明子他:系統看護学講座 専門Ⅱ 消火器 成人看護学5,第14版,

    P62,医学書院,2017

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