児童扶養手当制度、児童手当制度の発展過程を検証し、最近の動向についての内容
課題名「児童・家庭福祉制度の発展過程」
児童扶養手当制度、児童手当制度の発展過程を検証し、最近の動向について述べよ。
児童扶養手当制度は、1961(昭和36)年に公布された児童扶養手当法に基づいてつくられた制度である。1989(平成元)年12月には、手当額の改正により自動物価スライド制が導入、1995(同7)年には、支給対象児童の年齢要件である「18歳未満の者」から「18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある者」に拡大。1998(同10)年8月の政令改正では、非嫡出子で父から認知された児童についても支給されるようになった。
2002(平成14)年8月の改正で、所得制限限度額と手当額の見直し、所得の範囲等の見直し、都道府県ら市および福祉事務所を設置する町村による支給事務への委譲が行われた。これまでの制度は、所得に応じて手当額が2段階のため、総収入額がかえって減ってしまう場合があり、就労等により収入が増えた場合、手当を加えた総収入がなだらかに増えていくようにきめ細かく定められた。この結果、児童扶養手当が減った母子家庭の生活を考慮して、「特別児童扶養資金」が創設された。また、同...