日本の水環境 近畿編
要約
近畿地方にある水環境の代表的な存在はなんといっても琵琶湖と淀川であろう。琵琶湖・淀川をなくして近畿地方は存在しえない。琵琶湖は昔から人々にとって大事な存在であった。漁業、交通、水資源として使われていた。最近では水泳などのリゾート地としても使われている。汚濁度を測る尺度として、湖ではCOD(化学的酸素要求量)や富栄養化の原因となる窒素やリンの含有量、河川ではBOD(生物的酸素要求量)があるが、ほとんどのところでは増加傾向にある。また、近畿地方は地下水への依存度は他の地方より低いものの、大事な水源の一つであることにはかわりはない。トリクロロエチレンなどの揮発性有機塩素化合物や硫酸態窒素などが汚染原因に挙げられる。近畿地方の主な河川では、大規模な開発が行われた猪名川地域の猪名川の水質が一番悪い。水質を汚濁する要素はたくさんある。有機物による汚濁、ダイオキシンや水銀などの有害物質、富栄養化、界面活性剤などの化学物質などがあるが、これらの原因は、なんといっても生活排水が第一要因である。その他に、農薬、工場排水などが挙げられる。特に界面活性剤は便利であるゆえに家庭...