八州学園大学 図書館情報資源概論 最終課題
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図書館情報資源概論 最終課題
公立図書館が有する様々な情報資源の中の1つが「地域資料」と呼ばれるものである。地域資料とは、公立図書館を運営している市区町村に関連する情報を住民に提供するための資料で、具体的には地方行政資料、地域をテーマにした、もしくは地域と関わりの深い人物の著作や美術品、ローカル新聞等の地域内の刊行物等の種類がある。図書館において地域資料を収集する根拠は図書館法第3条に定められており、「図書館奉仕」のために郷土資料や地方行政資料の収集に努めなければならないと記されている。地域資料のコレクション構築と提供を通した図書館奉仕とは具体的にはどのようなものなのか、その目的と意義を私の居住地にある千葉県の船橋市西図書館を例に挙げながら論じる。
1つ目の意義は、公立図書館の利用者がいつでも地域資料に触れることができる場を提供することにある。図書館では限られた予算と保管場所においてどのようなコレクションを構築すべきか、資料の選択作業が常に行われている。そこで最も重要な基準の1つと言えるのが、利用者ニーズである。例えば人気作家の著作などは、利用者ニーズが高いことが容易に予想できる。...