2016年合格ずみのレポートです。参考にしてください。
中学・高校における生徒指導の原理および意義は何か、また、その際に留意しなければならないことは何か、生徒指導の具体例を示しながら説明してください。
一般的に生徒指導は、青少年の非行に対する対策という消極的なものと捉えられがちである。しかし、生徒指導を「学校がその教育目標を達成するための重要な機能の一つ」とし、全生徒の人格のより良い発達を目指した教育活動であるとしている。それはつまり、教育指導は授業時間、休憩時間、登下校、放課後などすべての領域において行われるものであることを意味している。そして、生徒指導の原理として、①自己指導の助成のための方法原理、②集団指導の方法原理、③援助•指導の仕方に関する原理、④組織•運営の原理の4点が『生徒指導の手びき』に挙げられている。
まず①自己指導の助成のための方法原理においては、自発性•自律性•自主性の促進があげられる。特に、衝動的な行動を抑制し、節度ある者にする自律性、相互関係における権利の主張と義務の遂行を可能にする自主性を育てることが必要とされている。特に中学校から高等学校にかけて、生徒の精神面は大きく発達し、様々なことに興味を示し行動範囲...