佛教大学:<Q0505 >哲学概論の第1・2投題のセットです。一つのファイルの中に二つとも記載しています。
2017年度のもので共にB判定でした。
第1投題の所見「テキストの要約として及第」
第2投題の所見「絶対的な正しさなどなく、心理は地域や時代、人によって相対的なもの、これがソフィスト達の「主張でした。絶対的正義の信頼が揺らぐ社会では、自分第一・自国第一がまかり通る。プラトンが絶対的正義を求めたのはこうした思想と対決するためでした」
この科目はテキストが非常に難解でレポートの作成が非常に難しいと思うので、どうぞご参考にお使いください。
〇第二章「存在の問題」第一節「存在の意味」の内容を要約せよ。そしてテキストの内容に即して、自分のコメント・批判を加えよ。
〇第三章「知識の問題」第一節「認識の意味」の内容を要約せよ。そしてテキストの内容に即して、自分のコメント・批判を加えよ。
第二章「存在の問題」第一節「存在の意味」の内容を要約せよ。そしてテキストの内容に即して、自分のコメント・批判を加えよ。
1. 要約
古来より、「存在」という概念を求めて人間は様々な思想や議論を交えてきた。「在る」という言葉は日常会話において多用されておりその意味は様々であるが、我々は特に意識することなく使い分けているのであろう。アリストテレスはこれらの「在る」の分類を研究し、一つの学問として捉えている。以降その内容に対して考察を進めていく。
『形而上学』において存在は「付帯的存在」「本質的存在」「真としての存在」「可能態・完全実現態」に分類されており、それ自体に存在するという意味である本質的存在が最も基本である。またこれは、本質及び個物としての存在と述語諸形態とに分類され、前者は実態であり、第一義的存在である。その一方で、後者は実態が端的にあるというのに対してその実態に関して何かで「ある」という言われる存在である。
存在はこのように第一義的に実体であり、単純物質・内部原因・限界・本質に分類されている。あるいは同様に基体・本質・普遍概念・類にも分類される。分類のされ方に多少の...