M6108 2017年度 リポート課題 B評価 日本漢文入門 第二設題

閲覧数1,718
ダウンロード数6
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    万葉集における「七賢」について概説せよ。
     はじめに、竹林の七賢について概説を述べる。竹林の七賢とは、三世紀の中国で酒を飲み、清談を行った人々の呼び名である。その七人とは、阮籍、嵆康、山濤、劉伶、阮咸、向秀、王戎のことである。『世俗新語』には、彼らが自由奔放な言動を行っている様子が記されている。しかし、彼らは何も考えずに気楽な発言を繰り返していたのではない。こうした振る舞いは、当時の社会に対する批判意識の表明と自らを守るための方法であった。彼らが生きた三世紀の中国とは、魏の曹操が覇権を握り、血で血を洗うような乱世の時代だった。乱世において、知識人は権力者に対して従順でなければ殺されてしまうという立場に立たされていた。そうした中で、酒ばかり飲んでいるという印象を周囲に与えることには利点があった。酒に溺れている愚者を演じれば、自由な振る舞いをしても職を失わず、また、権力者から目をつけられることもなかった。彼らは才気溢れる人物で、仕事を行う能力は高かった。だが、実際に才能を発揮することはせず、目立たないように目覚ましい成果を上げることはなかった。こうした工夫のおかげで、彼らは権力者から見放さ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。