大阪芸術大学通信教育部の音楽科塩津法Ⅱ第1課題です。「合唱コンクールと音楽科」というテーマを選択して執筆しました。「A」評価をいただいたレポートです。
今の子どもたちが社会に出て活躍するころには、日本はより厳しい時代を迎えていると予想される。急激な少子高齢化社会やグローバル化の進展、絶え間ない技術革新等により社会構造や雇用環境が急速に変化する時代に突入するであろう。このような時代に対して学校教育においては、子どもたちが他者と協働して課題を解決していく能力や他者と円滑な人間関係を築くことができるコミュニケーション能力等の「生きる力」の育成が求められている。変化の激しい時代を生き抜く力を育成する上で、合唱コンクールを通した音楽科における取り組みや役割を述べてみたい。
合唱コンクールへの取り組みにおいては、コンクールという形式を採用することでより良い合唱を追求しようとすることや、その過程において仲間と共に合唱をする素晴らしさ、充実感を知ることより、音や音楽への興味・関心を養い、仲間と共に取り組むことで、生活を明るく豊かなものにしていくことができる。音楽科はもちろんのこと、学級活動や道徳、総合的な学習の時間等の教科や領域との連携を図りながら学校生活を通して生徒の主体的に取り組む態度や姿勢を育むことができ、音楽の技術的な向上だけではなく心と心...