日大通信:教育の社会学2017

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    【教育の社会学】2017

    ○OECDが実施したPISAの2000年と2003年の学力テストの結果に関して、アメリカは、「高得点グループは参加国平均以上であるが、低得点グループは参加国平均以下」という結果であった。  

    これに対して、北欧のフィンランドでは、「高得点グループも低得点グループもともに参加国平均を上回る」という結果であった。

    なぜアメリカは学力格差が大きく、フィンランドは学力格差が小さくかつ平均点が高いとう違いが生じたのか。

    下記の2問について解答しなさい。

    1:アメリカと北欧諸国(フィンランド、スウェーデンなど)の「両国の間の社会保障制度や所得格差の違い」を説明せよ。

    2:その際に「両国の社会保障制度や所得格差の程度の違い」がなぜ「両国の間の学力格差の違い」につながるのか、そのメカニズムをテキストで学習した「教育社会学の理論」を使って説明せよ。
    アメリカは、比類のない格差社会だと言われている。市場原理主義で、個人や企業の自由を最も重んじ、政府による市場や個人行動への介入は極力避けられている。社会保障制度は最小限の規模に抑えられ、先進諸国の中で唯一国民全体を対象と...

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