日大通信 自然地理学概論 分冊Ⅰ

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    資料紹介

    次の2題の設問すべてについて答えなさい。
    1 関東平野の地形発達史について、次のキーワードを用いて説明しなさい。
    キーワード 段丘 沖積平野 関東ローム層 縄文海進

    2 気候区と気候因子との関係について、具体的地域を例に挙げて説明しなさい。

    合格レポートですがあくまでも参考にお使いください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1.関東平野の成り立ちは非常に古く、台地と低地から成り立っており、台地は関東平野の大半以上の広がりを占める。へりが崖で終わり、段をなしていることから段丘と呼ばれ、一つではなく、数段の段丘面からできている。台地はほとんどが段丘地形であり、段丘礫層や関東ローム層などの洪積層であるため、洪積台地と呼ばれる。

    低地は若い沖積層が堆積して作られた低地であり、川が流れている。河をたどると、台地面をいたるところで切断して削り、谷とした中を低地としてその中を流れている。低地を満たしている沖積層は河川が氾濫した時に堆積した地層である。この堆積した原土を沖積地といい、最近生まれた地層か、誕生しつつある形成物である。

    約5000~6000年前頃、縄文時代前期には再び海面が上昇する縄文海進が発生した。V字谷に海水が侵入し、海水は関東平野の奥深いところまで侵入してリアス式海岸が生まれたのである。その後、堆積物で埋めたてられて沖積層となり、のちに干上がって低地となった。東京の下町と呼ばれる一帯と、それに連なる低地は海水変動によってできた。このように、浅海底が干上がって生まれた平野を海岸平野という。

    関東平野...

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