佛教大学 M6105 日本文学史 第1設題 2016年度

閲覧数2,624
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    佛教大学 M6105 日本文学史 第1設題 2016年度合格済みです。よろしければ参考までにお使いください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    上代、中古、中世、近代の文学の特質を、それぞれの時代の特性をふまえつつ、下記の諸作品を例にして具体的に説明せよ。〈古事記・万葉集・古今集・女流日記(女性によって書かれた日記)・源氏物語・平家物語・徒然草・近世小説〉
    初めに、上代の特性と、そこで生まれた文学作品の特質をみていきたい。上代の主な特性は言霊信仰にある。上代では、言葉には神秘的な力があり、良い言葉や美しい言葉は『幸』をもたらし、悪い言葉は『禍』をもたらすと信じられていた。祭事では言霊信仰を意識した言葉や表現の工夫などがみられる。このような背景から口承文学が生まれたとされている。やがて漢字の伝来により、漢字の音訓を使った万葉仮名が考え出され、流動的な表現は固定化されていく。これにより口承文学に取って代わる、記載文学が生まれた。上代の作品として、代表的なのは『古事記』と『万葉集』がある。
    『古事記』は太安万侶によって編纂され、神話や伝説、歌謡などが収められている。その内容は日本が天皇を中心に建国されたことなど、主に日本建国の由来についてである。また『古事記』は現存する最古の書物であり、伝承者が語り継いでいくうちに史書的な内容から叙...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。