「言語学概論」の第1設題について、レポートはA評価を受け、試験も90点で合格しました。これが参考になれば幸いです。
言葉の意味が脈絡によって異なる場合を、例をあげて説明しなさい。
○複数の意味を持つ言葉
もともと複数の意味を持つ言葉は、脈絡によって意味が異なる。
例えば、「はく」という言葉は、靴やズボンを身に着けるという意味の「履く」や、ほうきなどを使用する「掃く」、口から「吐く」など、たくさんの意味を持っている。このような多義語は、漢字や発音で判断することもできるが、主語や目的語、形容詞などの文脈から、適当な意味を判断することが多いのではないかと考えられる。
○正反対の意味を持つ言葉
日本人の国民性を表すような、曖昧な言葉が、文脈によって意味が変わる場合もある。
例えば、「結構です」という言葉は、肯定を意味する場合と、否定を意味する場合がある。「こちらの商品でよろしかったですか」という問いに対して「結構です」と答えれば、「ください」という肯定の意味となるが、「こちらの商品を購入されますか」という問いに対して「結構です」と答えた場合は、「いりません」という否定の意味になってしまう。
同じ言葉が正反対の意味を表すため、トラブルの原因となることもあるが、人はその意味を脈絡で判断し、意図を正しく理解して...