試験の目的
コンクリートの配合設計におけるセメントの容積計算において、使用するセメントの密度が必要である。
セメントの密度の変化によって、その風化程度を知る目安になる。
未知のセメントの種類を、セメントの密度からある程度推定することが出来る。
混合セメントの粉末度試験(ブレーン工法)を行う場合には、試料の量を決定するのに、密度の実測値が必要である。
実験方法
(1)準備
ルシャテリエ密度びん
はかり(ひょう量200g、感量0.1g)
水タンク(20±0.2℃)
鉱油(JIS K 2203に規定されている灯油、あるいはJIS K 2204に規定されている軽油を完全に脱水したもので、通常、白灯油がよく用いられる)
その他、鉢、乾燥した布もしくはティッシュペーパーを巻きつけた針金、ゴム板、黒色光沢紙、おもり、温度計
(2)実験手順
ルシャテリエ密度びんの目盛0~1ml.の間まで入れる
水タンク中に静置して、鉱油の液面がほとんど変化しなくなったとき、その液面の 目盛ⅴ1を読む。
試料100gをはかりとり、少しずつ静かに密度びんに入れる。
注)試料を密度びんに入れる前に、管壁に付着している油を針...