本リポートは、佛教大学通信課程の社会学概論(Q0706)第1設題のリポートである。設題は、「マックス・ヴェーバーの社会学の性格について述べよ。」である。判定はAでした。
なお、本リポートを丸々コピペすることは禁じられており、また近年はそういうことを発見するソフトも開発されておりますので、あくまで参考にしていただければ幸いかと存じます。
マックス・ヴェーバーの社会学の性格について述べよ。
はじめに
まず「社会」は、その一人ひとりの人間の人生よりもずっと長く存在し、また、その一人ひとりの意思を超えたかたちで動くことも多い摩訶不思議で複雑な存在である。エミール・デュルケム(1858~1917)も、「個人の心理を研究しても社会について知ることにはならない」と述べているが、これは人と人とが長い歴史の中で培ってきた集合体たる「社会」は、その独自の特性や機能を持っていると考えたからである。つまり、「社会」は、ただ自分の周りの出来事を眺めなければそれが何であるかわかるような存在ではなく、特別な方法を考案しなければ理解することのできない未知な面を持つ存在だということである。
しかし、私たちにとって将来や未来に起こりうることは全く予測不可能なのではなく、実は人々の行動や思考には、パターンやルールがあることが多い。これについて、マックス・ヴェーバー(1864~1920)は、「単数あるいは複数の行為者の考えている意味が他の人々の行動と関係をもち、その過程がこれに左右されるような行為を指す」と述べて、社会的行為を、それを引き起こす動機(...